美容関係は、男女問わず美容やおしゃれに興味のある方に人気が高いお仕事です。一口に美容関係のお仕事といっても、その種類は実にさまざまです。そこで今回は、美容関係のお仕事の代表的な職種をはじめ、どんな人が向いているのか、魅力と大変な点などについて前編と後編に分けてご紹介いたします。美容業界で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください✩.*˚
美容師
美容関係のお仕事と聞いて、最初に思い浮かべるのは美容師なのではないでしょうか?美容師はご存知の通り、シャンプーやカット、パーマやカラーなど、ヘアケア全般に精通した髪のスペシャリストです。全国で展開をしている大手チェーンの美容サロンや個人サロンをはじめ、結婚式場や写真スタジオなどで、ヘアメイクをおこなったり、さまざまな場所において美容師が活躍しています。美容師になるためには、国家資格である美容師免許を取得する必要があります。
理容師
美容師と同じく、髪に関わる職業に理容師があります。理容師というと、男性向けのヘアケアをおこなうお仕事というイメージをお持ちかもしれませんが、性別で分けられているわけではありません。美容師とは、美容師法において「『美容』とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう」とされているのに対し、理容師は、理容師法において「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう」とされています。どちらも髪を扱う職種ではありますが、それぞれアプローチの方法が違います。
ネイリスト
ネイリストは、爪や指先を美しく整える職業です。ネイルサロンというと、マニキュアを塗ったりネイルアートを施したりする場所という印象が強いのですが、爪の形を整えたり、甘皮の処理をしたり、ハンドマッサージといったケアもおこないます。主な就職先はネイルサロンですが、美容師と同じく結婚式場や美容サロン、エステサロンなど、さまざまな場所で活躍ができます。ネイリストになるために必須となる国家資格はありませんが、いくつかの民間資格が存在します。ネイルの技術や知識を持っている証明となるので、取得しておくと就職に有利になる可能性があります。
アイリスト
アイリストとは、まつ毛の美容のスペシャリストのことを指し、まつ毛パーマやまつエクなどの施術をおこないます。まつ毛の美容は、2000年ごろから一般に浸透しはじめたため、髪やネイルに比べると歴史的にまだ新しい技術です。まつ毛パーマやまつエクをおこなうと、目元の印象が華やかになり、メイクの時短にもつながるため、急速に需要がひろがりました。以前は無資格でも施術することができましたが、さまざまなトラブルが相次いだため、現在ではアイリストになるには美容師免許が必須です。同じ国家資格でも「理容師免許」では施術をおこなうことができないので、注意が必要です。
エステティシャン
エステティシャンは、顔を含む全身の美をサポートする職業です。フェイシャルエステやボディエステのように、身体の一部分に特化した施術をおこなうサロンもあれば、全身のケアや痩身、脱毛など、サロンによってさまざまなサポートをおこないます。サロンで施術をするだけではなく、お客様の肌や体の悩み相談をしたり、自宅でのセルフケアのアドバイスをしたり、技術と知識を同時に求められる職業です。必須の資格はありませんが、エステに関する民間資格はいくつか存在しています。
セラピスト
リラクゼーションサロンなどで活躍するセラピストも、美容業界の職種のひとつです。機器を使用したり、手技を用いたりと、さまざまな方法で身体とメンタルを癒やすお仕事で、治療士などとも呼ばれます。ひとつ前でご紹介した、エステティシャンもセラピストに含まれることがあります。セラピストには、医療系やメンタル系など、施術方法とその効果によりさまざまな分類がありますが、美容系の代表的なものはアロマセラピストです。アロマオイルを使用して、アロマトリートメントをおこない、心と身体の緊張をほぐします。セラピストには国家資格を含め、さまざまな資格が存在するため、資格を持たずに名乗ってはいけない職種や、してはいけない施術もあるので、注意しましょう。
美容部員(ビューティーアドバイザー)
百貨店やドラッグストアなどのコスメコーナーで、化粧品を販売している美容部員(ビューティーアドバイザー)も、美容関係の代表的なお仕事です。ただ商品を販売するだけではなく、お客様の肌質や肌の色に合う商品を提案したり、悩みに対しカウンセリングやアドバイスをしたり、ときにはメイクやスキンケア(タッチアップ)をすることもあります。販売する商品の知識はもちろんですが、スキンケアの知識やコミュニケーション能力、またメイクの知識や技術など、幅広い能力が求められるお仕事です。
前編では、美容関係の代表的なお仕事をご紹介いたしました。後編では、美容関係の仕事に向いている人や、この仕事の魅力や大変だと言われる点、またキャリアアップのコツなどをご紹介していきたいと思いますので、美容関係のお仕事に転職を希望される方は、ぜひそちらもご覧ください!