ダイエットをしていると、ほとんどの人が経験するであろう、恐怖のダイエット停滞期…。何をやっても効果が見られず、ここでモチベーションが一気に低下して、ダイエットに失敗するということも珍しくありません。しかしこれは誰にでも起こりうる可能性があり、実は「ダイエットを成功に導くためのひとつの指標」でもあるのです!今回はこの「ダイエット停滞期」について詳しくご紹介していきたいと思います!ダイエット停滞期によってやる気を無くしていた方、ぜひこの記事を参考に一緒に頑張りましょう!
ダイエット停滞期とは
ダイエットを始めると、最初のうちは順調に体重が減っていきますが、ある時期を境に、突然数値が変動しなくなります。これまでと同じような食事と運動を続けているにも関わらず、です。この時期のことを「停滞期」といいます。この停滞期を知らないと「頑張っているのに、全く効果が得られない」とモチベーションが低下してしまい、ここでダイエットを中断してしまうという人も多くいますが、実はこれは誰にでも起こる自然な現象であり、停滞期が来ても焦る必要も、ダイエットを諦める必要もないのです。ダイエットとは、体重が減る時期と停滞する時期を繰り返しながら、目標体重へと近づけていくものなのです。
発生する時期と停滞期の続く期間
ダイエットの停滞期が訪れるタイミングはもちろん人によって異なりますが、一般的には以下のようなタイミングで訪れることが多いと言われています。
・体重が5%程度減少した時期
・ダイエットを開始してから1か月ほどが経過した時期
また、女性の場合は生理前に起こりやすいとも言われており、停滞期が続く期間として、一般的には2週間~1か月ほど、長い場合だと2か月ほど続くと言われています。しかしこれはあくまで一般的なものであり、個人差はあります。ただ、もし上記の条件を大きく超えるようであれば、停滞期以外の原因もあり得ますので、一度ダイエット方法そのものを見直してみるのも良いでしょう。停滞期は誰にでも訪れるものであり、発生する理由として一般的に言われているのは、以下の3つです。
①「ホメオスタシス機能」の働きによるもの
原因のひとつは、人間の身体に備わっている「ホメオスタシス」という機能によるものと言われています。これは「体の状態を一定に保とうとする働き」のことで、人間の身体はこの機能によって、自律神経や免疫、内分泌などのバランスを取って生命活動を維持しています。ダイエットによって体重が減ると、人の身体は「飢餓状態=生命の危機」と認識し、少ないエネルギーでも活用できるようにコントロールします。いわば、家電の省エネモード状態のようなものです。このホメオスタシスの機能が働くと、食事によるエネルギーの吸収率が上がって、基礎代謝や運動によるエネルギーの消費量が少なくなると言われているため「食事制限も運動もしているのに、一向に体重が減らない!」ということが起こるのです。なお、この機能は人の生命維持に必要なものであり、誰にでも備わっているものです。たとえば、暑いときに体温を下げるために汗をかいたり、寒いときに体温を上げるためにぶるぶると震えるなども、このホメオスタシス機能が働いているからこそ起こるものです。この状態を乗り越えることによって、身体がその状態に徐々に慣れていくと再び体重が減少していき、ダイエットの成功につながるのです。
②筋肉の減少による基礎代謝量の低下
ダイエット中、特に食事制限のみでダイエットをしている人は、脂肪だけでなく筋肉量も低下してしまう恐れがあります。筋肉というのは、年齢とともに減少していくもので、意識的に筋肉をつける努力をしなければ減っていく一方です。また、食事制限によって摂取カロリーが少なくなると、身体はエネルギーを確保するために筋肉を分解し始め、筋肉量が減るとその分「基礎代謝」も低下していきます。基礎代謝というのは「何もしていない状態でも消費するエネルギーのこと」で、この悪循環により、どんどん脂肪が燃えにくい身体になってしまいます。基礎代謝は総エネルギー消費量の約60%にもなりますので、基礎代謝を高めることは、ダイエットはもちろんのこと、日々の健康にも役立つのです。そして、筋肉を作る栄養素として「たんぱく質」という物質がありますが、たんぱく質を多く含んでいる食品といえば「肉類」「魚介類」「卵類」「大豆製品」「乳製品」などが挙げられます。食事制限のみでダイエットをする人は、野菜のみなどの偏食で実践する人が多く、特に肉類は敬遠しがちです。しかし「1日のたんぱく質の摂取量が少なくなる=筋肉を作る栄養素が足りていない」ということになり、結果として筋肉量の低下につながってしまいます。筋肉量の低下は、ダイエットだけでなく、健康にも悪影響を及ぼしてしまうため、「バランスよく栄養を摂取する」ことと「適度に運動を行う」ことを意識しておくことがダイエットにおいてはとても大切です。
③ホルモンバランスの影響
ホルモンバランスも、停滞期に影響を及ぼす原因のひとつです。まず、摂取カロリーが少なくなると「T3」と呼ばれる、甲状腺から分泌されている代謝調節に影響するホルモンの量が減り、その結果として代謝量が低下してしまいます。また、ダイエット中は心にも体にもストレスとなるため「コルチゾール」というストレスホルモンが増加してしまい、脂肪を蓄えやすくなります。ストレスが発生すると、空腹を感じやすくなったり、食欲が増進する(食欲でストレスを発散しようとする)傾向もあるため、余計に痩せにくい身体となってしまうのです。これらに加えて女性の場合、生理によるホルモンバランスの変化によって停滞期につながることもあります。これは「プロゲステロン」という女性ホルモンの影響によるもので、プロゲステロンは体内に脂肪や水分を溜め込む働きがあるため、上項にも記載した通り、女性の停滞期は生理前にも起こりやすくなると言われているのです。
停滞期を抜けたら、一気に体重が落ちる!?
停滞期を抜け出すことができたら、一気に体重が落ちることがあります。これも、上記でご紹介した「ホメオスタシス機能」が関係していると言われています。停滞期中も(正しい方法で)これまでと同じようにダイエットを続けていると、いずれ身体がその状態に慣れていきます。身体が慣れていくと、ホメオスタシス機能によって省エネモードになっていた状態から、いつも通りにエネルギーを消費する状態に戻るため、停滞期を抜けると「体重が一気に落ちた!」と感じやすくなるわけですが、なかには停滞期を抜けられたと思っても、また停滞期を繰り返すという人もいます。いずれにせよ、停滞期を経験したとしても「体重がまったく落ちない」と不安がる必要も無ければ、ダイエットを中断する必要もないということです。健康的にダイエットを行うためには、長期的な視野を持って、取り組み続ける必要があります。停滞期=ダイエットの失敗と考えるのではなく、むしろ「停滞期に突入した=ダイエットが成功している証である」と言う前向きな気持ちで、ダイエットに励むことです。
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